小さな風を 忘れぬように 瞬きの日を 忘れぬように

両手にカバンを持って小さい歩幅で一歩一歩歩く、60歳くらいのおじいさんサラリーマンを見て、なんだか訳もなく泣きそうになった。この人はどんだけ会社で働いて来たんだろ…って何故かその時思ったのだ。そして「がんばれ」って、心の中で声をかけた。たまにはそういうことを考えることもある、そんな冬の朝だった。